内藤啓二(ないとう・けいじ)/「shuffle ltd.」代表取締役

アートディレクター、グラフィック・デザイナー、映像ディレクター

ソフトウェアプランナー

 

1962年生まれ。'87年より株式会社エフツウにて、エモーションレーベル(現・バンダイビジュアル)のビデオパッケージ、カルチュア・コンビニエンス・クラブの広告などを手がける。TSUTAYAのフリーペーパー「ワンダープレス」では、1988年創刊から'90年までアートディレクターを務める。

 

ぴあの総合ゲーム雑誌「GAMEぴあ」('91年)で、編集ディレクターおよびアートディレクターを務め(創刊号および第3号)、'92年からCD-ROMソフトの制作ディレクターとして「機動警察パトレイバー・デジタルライブラリー1&2」('93年・’94年バンダイビジュアル)や、「デジタルギャラリーシリーズ」('95年~’98年バンダイビジュアル)等々をディレクション。ソフト設計、UIデザインなども務める。

'96年からは、株式会社東芝のDVD事業部およびマルチメディア推進事業部にて、DVDソフトのマーケティングに携わり「DVD動画メニュー」などを提案。テストDVDの制作に携わった後、ノウハウを生かして各社のDVDソフトを制作する。『未来少年コナンDVD-BOX』('98年バンダイビジュアル)、『アルプスの少女ハイジ DVD-BOX』('98年バンダイビジュアル)、『天使 angels』('98年パイオニアLDC)などでは、特典コンテンツの制作だけでなく、動画メニューやマルチシナリオを生かしたDVDソフト設計を行った。

 


また'99年からは、北海道テレビ放送のDVD制作のコンサルタントを務め、パナソニックオーサリングセンターと共同で、DVD制作のノウハウやプロデューサーの育成を行う。'03年より発売されて大ヒットした「水曜どうでしょう」など、北海道テレビにおけるDVDソフトリリースの足場づくりに協力する。

 

その後、’02年に現在の会社「有限会社シャッフル」を立ち上げる。以後は映画のMOOK本やDVD-BOXの企画制作などを行う。大ヒットアニメシリーズ『攻殻機動隊S.A.C.シリーズ』では、数多くのDVDソフトで映像特典制作やオーディオコメンタリーの構成・演出、DVDソフトの設計、解説書制作などを行い、2010年には『サマーウォーズ』では、Blu-rayソフトのUI設計を行い、第3回DEG ジャパンアワードの「ベストインタラクティビティ賞(高機能)」部門にノミネートされた。

▼shuffle以前の代表的な仕事

アキラ・アーカイヴ [大型本]

[編集/デザイン/ディレクション]

 

・出版社:講談社


・194ページ

・発売:2002年12月

■本書の企画は、2001年に発売された『AKIRA DVD-BOX』の打ち合わせで、大友監督のご自宅におじゃましたことから始まりました。監督から貸していただいた大量の資料・素材を見ているうちに、DVDとは別に企画したのが本書です。そもそも『AKIRA』が劇場公開された'88年頃、マンガ版の「アキラ」が社会現象になっていたこともあり、当時出版されたMOOKや書籍の内容は、描かれているSF世界の紹介やキャラクター、監督インタビューを中心にしたものでした。公開から13年後、当時『AKIRA』に参加した若手アニメーターの中から、監督になった人もいます。そこで多方面からの視点で「アニメーション映画としての『AKIRA』の魅力にせまる」という、本書のコンセプトを立てました。現在のアニメは制作効率を考え、メカは3DCGで別スタッフ、小物や髪の動きも別スタッフが描いたりします。しかし「AKIRA」の時代は、シーンよってはすべて1人のスタッフがメカ、キャラクター、動きある小物や髪などを描いています。その絵としての迫力を、なんとか誌面で紹介したいと思いました。本書は発売されてすぐ、Amazonの和書総合で瞬間的に6位くらいまで上がりました。

高田明美パトレイバー画集 now or never

[編集/デザイン/ディレクション]

 

・出版社:富士見書房

・発売:2002年3月

 

画集+ラフスケッチ集+DVD

■前年に『機動警察パトレイバー』の最新作『WXIII(ウェステッド・サーティン)』が劇場公開され、「パトレイバー」のキャラクターデザイナーとして、また様々なパッケージイラストを描いてきた高田明美さんの集大成として企画されました。194ページのオールカラー画集、64ページのラフスケッチ集、1時間以上の映像(カバーイラストのメイキングと声優・冨永みーなさんによる小説の挿し絵朗読)が1つにパッケージされています。詳細な内容の紹介、コメント等はこちらのサイトをご覧下さい。(私のコメントも掲載されています→ココをクリックしてください

押井守アヴァロン メイキングブック

ムービーコンストラクション クラスSA 

[編集/デザイン/ディレクション]

 

・出版社:メディアファクトリー

・289ページ

・発売:2001年1月

 

山田尚美(やまだ・なおみ)/「shuffle ltd.」取締役

コピーライター、ライター、プランナー

 

 

''85年より広告代理店・マーケティング部にてハウスメーカー、化粧品、食品業界のプロモーションに携わる。その後、TV番組制作会社にて、テレビ番組の構成(バラエティ番組、業界ニュース番組)やラジオCMのコピーライティングを担当した後、広告制作会社のコピーライターとしてJR関連広告、都庁イベント関連のコピーライティングに携わる。

 

'91年よりフリーで活動。新規MOOKSの編集およびライティング、CD-ROMおよびDVDなどを構成を担当する他、『ボーン・イエスタデイ』(『Born Yesterday』サンドラ・ブロック主演、’94年)、『張り込み2』(『Another Stakeout』リチャード・ドレイファス、エミリオ・エステベス主演、’94年)、『トイ・ストーリー』(『Toy Story』ジョン・ラセター監督、’96年)などで、映画告知ポスター、関連媒体のコピーライティングを担う。その他「日経エンターテインメント」誌のTUTAYA書店のシリーズ広告、厚木PARCOオープン告知、同館内テアトルシアターオープン告知等の広告コピーライティング等を多数担当。

 

書籍・雑誌ムックス等では、「アヴァロン メイキングブック ムービーコンストラクション」「アヴァロン リアルクエスト クラスSA」(押井守監督作品『アヴァロン』ムックス ’00年メディアファクトリー)の全体構成、ライティング、「WXIII 機動警察パトレイバーマニアックス」( ’02年角川書店)等のライティングを経て、'02年、内藤啓二氏と共に有限会社シャッフル設立。以後は、映画のMOOK本の取材・構成・ライティング、DVDソフト特典映像の構成等を中心に行う。

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